ビューエル S1W のメンテナンス。
 
 65000km走っているUさんのS1Wのメンテナンスを頼まれました。
 以前作業の打ち合わせに来られた時のノーマル状態とは打って変わってガンメタの外装とアドバンテージ製のホイルで変身していました。かっこいいですね〜
 まずはプライマリーケース内の点検です。(これ最近定番作業になっています)

 まずはクラッチを外します。クラッチプレートとフリクションプレートは問題なし、スプリングプレートはガタが出始めていたので交換です。
 クラッチハウジングを見ると何かゼリー状のものが沢山付いています。
 更に外してみる必要性が出てきました。

マグネットローターと、クラッチハウジングを外します。

 ハウジングの裏側にも付いていたゼリー状の物。
 これは後日、以前交換したステーターコイルの表面のコーティングがはがれた物と解りました。
 その時はプライマリーケース内がドロドロ状態になったそうです。(今は別のステーターコイルが付いているそうです)今回のはその残りですね。
 出来る限り取り除いて組み立てます。 その際ガスケットOリング、シール類は全て交換します。

 今回アイソレーター前後とドライブベルトも交換です。 外した古いアイソレーターは剥離が起きていました。ずい分頑張っていた様です。
 新しいリヤのアイソレーターは今までの物とは形が変わっていて、プーリーカバーに当たってしまう為カバーは少し加工が必要です。フロントのアイソレーターはボルト径が変わっていたので、カラーを作って組みました。
 ベルトはXB系の物を使用です。
 他、オイルラインもゴムホースがカチカチになっていたので交換しました。当店では純正ホースを使用していますが、私のビューエルの様にオイルラインを全てEARL'S等のステンレスメッシュホースにする事も出来ますのでご相談下さい。
 これで、ゴム系は新しくなりましたから今後は変えていないフロントプーリーとオイルタンクからのオイル漏れ等に注意していればしばらくは問題無いのではないでしょうか。
 
 ビューエルに限らず、スポーツスターも同じような事は起きます。有る程度の距離を走ったら各部のメンテナンスをお勧めします。特にオイルホースは殆どの車両がカチカチになっていると思いますよ! おかしな事になる前にぜひ一度寄ってみてください。
点検します!